くらし高齢化時代の相続税対策

父の無記名債で悩む姉妹を笑い飛ばした86歳豪快母

広田龍介 / 税理士

 東京都内に住むW子さん(86)には、娘2人がいる。長女は58歳、次女は55歳だ。

 15年前に夫を亡くし、その時の相続税が億単位にのぼって、資金捻出にたいそう苦労した。子供たちには自分のような苦労をさせたくないと思い、相続財産を洗い出して、相続税額がいくらになるか確認作業をすることにした。

 娘たちにもその作業に立ち会ってもらい、財産の分け方を話し合う家族会議を開くことも決めた。

 そんなある日、2人が改まった様子で実家にやってきた。なにやら心配そうな顔つきで、相談があるという。…

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広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。