育児サバイバル

「妻の献身」はノーベル賞受賞に不可欠なのか

藤田結子・明治大商学部教授
  • 文字
  • 印刷
ノーベル医学生理学賞受賞が決まった大隅良典・東京工業大栄誉教授と妻の万里子さん(右)=横浜市緑区の東京工業大すずかけ台キャンパスで2016年10月4日
ノーベル医学生理学賞受賞が決まった大隅良典・東京工業大栄誉教授と妻の万里子さん(右)=横浜市緑区の東京工業大すずかけ台キャンパスで2016年10月4日

 今年のノーベル医学生理学賞が、大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)に授与されることが決まりました。妻の万里子さんも、帝京科学大教授を務めた研究者です。東大大学院で知り合って学生結婚、息子2人を育てながら、夫の研究分担者も務めていたそうで、公私にわたるパートナーです。

 大隅さんは記者会見で、「(私は)いい家庭人だったとは言えないかもしれない」と、研究生活を振り返りました。朝から晩まで研究して、真夜中に帰るような生活をして、子どもたちが小さいときは向き合って遊ぶことはほとんどなかったそうです。

 2015年にノーベル医学生理学賞を受賞した大村智博士(81)も、「私は家庭のことは全く見ないで、研…

この記事は有料記事です。

残り2215文字(全文2513文字)

   

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら

藤田結子

明治大商学部教授

東京都生まれ。慶応義塾大を卒業後、大学院留学のためアメリカとイギリスに約10年間滞在。06年に英ロンドン大学で博士号を取得。11年から明治大学商学部准教授、16年10月から現職。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、消費、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。5歳の男の子を子育て中。