激動のシリコンバレー

自動運転技術で主導権を目指す米政府とIT企業のいま

遠藤吉紀・創業支援アドバイザー
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米カリフォルニア州マウンテンビュー市内を走る公道試験中のグーグルの自動運転車=遠藤吉紀撮影
米カリフォルニア州マウンテンビュー市内を走る公道試験中のグーグルの自動運転車=遠藤吉紀撮影

 米IT大手グーグルの本拠地があるカリフォルニア州シリコンバレーのマウンテンビュー市。最近、市内を車で走っていると、公道試験中のグーグルの自動運転車と頻繁に遭遇する。人は乗っているが、ハンドルらしきものは見当たらない。

 遊園地の乗り物を連想させるユーモラスな車体が、前の車との車間を確保してきちんと信号で止まる。そして、ウインカーを点滅させて交差点を曲がっていく様子は、なんとなくほほ笑ましい。

 グーグルカーに限らず、シリコンバレーでは、車体の天井や前後左右にセンサーやカメラなどの周囲の物体を認識する装置を装着し、走行する車を多く見かけるようになった。

 シリコンバレー一帯にはすでに、自動運転を支えるセンサーや通信関連の新しい技術開発に取り組むスタートアップ企業が100社以上あると言われる。大手半導体メーカーのインテルやエヌビディアも研究施設などを置いている。

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遠藤吉紀

創業支援アドバイザー

米Beans International Corp社長。1961年、神奈川県生まれ。88年に渡米。日本企業駐在員を10年間務めた後、独立。以降、日本の中小企業の商材をアメリカで紹介・販売する傍ら、製造業の米国進出のアドバイザーも務めている。2010年から日本の中小製造業のグローバル化を後押しする活動を展開し、講演活動や経済産業省などのシリコンバレー視察研修をサポート。独立行政法人中小企業基盤整備機構国際化支援アドバイザー、JETROサンフランシスコ、シリコンバレーのアドバイザーを兼任。