MRJが世界を飛ぶ日 フォロー

量産1号機納入に遅れ?MRJはいつ飛び立てるのか

編集部
米西海岸ワシントン州のグラント郡国際空港に到着したMRJ=2016年9月28日、竹地広憲撮影
米西海岸ワシントン州のグラント郡国際空港に到着したMRJ=2016年9月28日、竹地広憲撮影

 三菱航空機が開発する日本初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の量産1号機納入が2019年に遅れる可能性が出てきた。納期の遅れは今回で5回目。ライバルとなるブラジル・エンブラエル社の新型機は2020年に市場に出てくる予定で、今回の延期はMRJにとって深刻なダメージとなりかねない。なぜ納期が遅れそうなのか。

 MRJは08年に開発が始まった。三菱航空機は18年初めの「型式認証」の取得を目指し、9月末、米国での試験飛行拠点となるワシントン州モーゼスレイクのグラント郡国際空港に試験1号機を送ったばかりだった。

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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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