演説するドナルド・トランプ氏
演説するドナルド・トランプ氏

グローバル経済プレミア・トピックス

トランプ氏が引き寄せた米「屈折層」と社会の分断

冷泉彰彦 / 作家・ジャーナリスト

 米大統領選で、ドナルド・トランプ氏は苦境に立っている。10月1日に暴露された「国の所得税の長期間未払い」という疑惑、そして10月7日に表ざたになった「女性蔑視発言」のビデオテープによって、大統領候補としてはほぼ「死に体」となっているのは間違いない。

 そのトランプ氏は、とりあえず10月9日の「大統領選第2回テレビ討論」は乗り切っている。共和党内のポール・ライアン下院議長や、ジョン・マケイン上院議員などから「支持取り下げ」という通告を受けているのは事実だ。だが、それでも選挙運動を続行する姿勢には変わりはないし、今でも熱狂的な支持者に支えられている。

この記事は有料記事です。

残り1533文字(全文1809文字)

冷泉彰彦

冷泉彰彦

作家・ジャーナリスト

1959年東京生まれ。東京大学文学部卒業。米ニュージャージー州在住。プリンストン日本語学校高等部主任。コロンビア大学大学院修士(日本語教授法)。福武書店(現ベネッセコーポレーション)勤務を経て93年に渡米。近著に「民主党のアメリカ 共和党のアメリカ」(日本経済新聞出版社)など。メールマガジン「JMM」および「冷泉彰彦のプリンストン通信」配信中。

イチ押しコラム

職場のトラブルどう防ぐ?

「部下の夫から連日クレーム」42歳女性上司の困惑

 A美さん(42)は、夫が院長を務めるクリニックの事務長を務めています。2カ月前から経理担当として働いているB子さん(33)の夫か…

ニッポン金融ウラの裏

進む「キャッシュレス化」誰が責任を負っているのか

 キャッシュレス決済を巡る論議が高まり続けている。政府も外国人旅行者の増大を踏まえて、キャッシュレス化推進の旗を振り続けている。社…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
ミンスク駅前広場に今も建つレーニン像。背後のビルもスターリン的(写真は筆者撮影)

ミンスクの街を歩き考えた「ベラルーシ人」とは何者か

 ◇ベラルーシ・ミンスク編(2) 旧ソ連解体後に独立した国の中で唯一、ロシアべったりの体制を続けてきたベラルーシ。その首都ミンスク…

メディア万華鏡
第38回全国豊かな海づくり大会の放流会場で、笑顔で拍手をされる天皇、皇后両陛下=高知県土佐市の宇佐しおかぜ公園で2018年10月28日、加古信志撮影

「発信する皇后」美智子さまが平成にもたらしたもの

 「既視感、もう飽きた」--。皇后さまが10月20日、84歳の誕生日を迎えられた。天皇陛下の退位まで半年。皇后として最後の誕生日と…

知ってトクするモバイルライフ
デザインや機能を一新した「iPadプロ」。左が11型、右が12.9型

新「iPadプロ」はホームボタンなくして超高性能

 アップルは、米ニューヨークで10月30日(現地時間)、「iPadプロ」の新モデルを発表した。11月7日に発売される予定で、価格は…