
何を今さらと言われてしまいそうだが、文豪・夏目漱石(1867〜1916年)の「三四郎」である。
熊本の高等学校(旧制第五高等学校、現・熊本大学)を卒業して、東京帝国大学(今の東京大学)に入学した小川三四郎の恋愛を主軸にした物語。若い友情や勉学への迷いも書き込まれた、青春小説の先駆的存在だ。1908(明治41)年に発表された。私は最初にいつ読んだかも忘れていたが、改めて接してみた本作の世界は、複雑隠微だった。
この記事は有料記事です。
残り1332文字(全文1538文字)
注目コンテンツ
何を今さらと言われてしまいそうだが、文豪・夏目漱石(1867〜1916年)の「三四郎」である。
熊本の高等学校(旧制第五高等学校、現・熊本大学)を卒業して、東京帝国大学(今の東京大学)に入学した小川三四郎の恋愛を主軸にした物語。若い友情や勉学への迷いも書き込まれた、青春小説の先駆的存在だ。1908(明治41)年に発表された。私は最初にいつ読んだかも忘れていたが、改めて接してみた本作の世界は、複雑隠微だった。
残り1332文字(全文1538文字)