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ブラック企業と戦う武器は「労働法の知識と実践」

藤田孝典・NPO法人ほっとプラス理事

 飲食店チェーン「しゃぶしゃぶ温野菜」でアルバイトをしていた男子大学生Aさんは今、フランチャイズ運営会社を相手取って未払い賃金や慰謝料を求める裁判を起こしています。その勤務は、過酷でした。

 4カ月間休みなしで1日12時間以上も働き、シフト調整や店舗管理など本来は正社員がやるべき基幹労働まで任されていました。授業にも試験にも出られず、2015年度前期の単位をすべて落としました。

 辞めたいと申し出たAさんに対し、当時の女性店長は「懲戒解雇だ。懲戒解雇になったら就職もできない」「店が潰れたら4000万円の損害賠償を請求する」と脅しの言葉を投げつけました。常態化したバイト頼みの店舗運営は論外として、そもそも、会社として、懲戒解雇のような処分をすることができるのでしょうか。

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NPO法人ほっとプラス理事

1982年生まれ。NPO法人ほっとプラス理事。ソーシャルワーカーとして現場で生活困窮者支援をしながら、生活保護や貧困問題への対策を積極的に提言している。著書に「貧困クライシス 国民総『最底辺』社会」(毎日新聞出版)「下流老人 一億総老後崩壊の衝撃」「ひとりも殺させない」「貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち」など。