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サラリーマンの平均時給「2405円」は高いか安いか

神田靖美・リザルト株式会社代表取締役

 年収がいくら高くても、その分の労働時間が長ければ長いほど、「時給」は低くなってしまいます。連載第1回「『従業員の時給1250円』コストコ賃金は世界標準」では、日本でも一般社員は、本質的には時給制であることを説明しました。

 上場企業の年収ランキングなどのニュースでは、単純に年収額を順位付けしているケースが多くあります。しかし、企業ごとに労働条件が違う日本で、実際に賃金が高いかどうかを比較するのであれば、1時間当たりの金額、つまり「時給」で判断すべきです。

 今回は、サラリーマンの平均的な時給について調べます。一般的なサラリーマンの平均なので、業界や職種の違いなどを反映しているわけではありません。あくまで、基本の数字として参考にしてください。

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リザルト株式会社代表取締役

1961年生まれ。上智大学経済学部卒業後、賃金管理研究所を経て2006年に独立。著書に「スリーステップ式だから成果主義賃金を正しく導入する本」(あさ出版)、「社長・役員の報酬・賞与・退職金」(共著、日本実業出版社)など。日本賃金学会会員。早稲田大学大学院商学研究科MBAコース修了。