ニッポン金融ウラの裏

金融庁の表彰制度に猛反対する金融業界のムラ論理

浪川攻・金融ジャーナリスト
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 金融業界が固唾(かたず)をのんで待ち構えていた金融庁による今年度の「金融行政方針」が10月に公表された。森信親・金融庁長官が推し進める「金融改革」で、いったい、どのような新たな施策が打ち出されるのか──。金融業界は戦々恐々としていた。

 「金融行政方針」のエッセンスは「顧客本位の業務運営を行なうべきとの原則(フィデューシャリー・デューティー)」の確立・定着である。前年度と同じテーマが盛り込まれた理由は簡単である。いまだに、顧客本位ではなく、金融機関本位の金融商品・サービスが絶えていないからだ。むしろ、マイナス金利政策で収益悪化が著しいこともあって、それらの商品が一段と巧みに売られている傾向がある。

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。