上越新幹線から見る新潟平野
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くらし高齢化時代の相続税対策

誰も継ぐ者がいなくなった家業の繁栄と終幕

広田龍介 / 税理士

 北国N県のTさん(60)は、地元の名士の次男として生まれ、県中央部の金属加工が盛んな街で暮らしている。高速道路のインターチェンジや新幹線の駅もある中規模都市だ。

 父親は農家の8人兄弟の長男だったが、高速道路用地として農地が高値で売れたため、その資金で金属メッキ事業を始めた。高度成長期終盤で仕事は順調に伸び、農家から事業家にうまく転身することができた。弟たちにも仕事を振り分け、独立させた。

 両親は20年ほど前に亡くなり、実家と会社は兄が引き継いだ。当時は円高で、仕事を発注してくれた親会社…

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広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。