
毎日新聞の10月26日朝刊に、毎日新聞が実施した第70回読書世論調査の結果が載った。過去の調査でよく読まれたり、戦後ベストセラーになったりした21の文芸作品を挙げ、読んだことがあるかを尋ねたところ、最も多かったのは夏目漱石の「坊っちゃん」(61%)だったという内容だ。
毎日新聞の読書世論調査は、戦後間もない1947(昭和22)年に始まり、年に1回行われている。日本人の読書傾向を全国規模で調べ続けている唯一の調査だ。例えば、書籍を読む人の割合を示す「書籍読書率」の変遷はこの調査でしか分からない。
読書世論調査は郵送で質問用紙を送り、回答を返送してもらう。調査対象は、住民基本台帳から「層別2段階抽出法」と呼ばれる無作為抽出法で男女計3600人を選ぶ。準備から記事掲載まで半年以上かかる。
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