自社企画で制作した「究極のボタン」=小高朋子撮影
自社企画で制作した「究極のボタン」=小高朋子撮影

社会・カルチャー「この人、この土地」だから生み出せる一品

「100年愛される究極のボタン」を作った銀座の老舗

小高朋子 / 旅食ライター・カメラマン

 七色に光る貝殻や輝くクリスタル、水牛の角にサンゴやべっ甲、重厚感のある金属素材に細密な動物、絵画のようなミクロモザイクが施された服飾用の「ボタン」。それらはまるで手の中に収まる小さな芸術品だ。

東京・銀座の数少ない高級ボタン専門店

 東京・銀座1丁目の並木通りに面したビルの5階に、「ミタケボタン」(株式会社オルティガ)はある。創業1946年。70年続く服飾用ボタン専門店の老舗だ。店内の壁一面が棚になっており、その引き出しに1万点以上のボタンが収められている。

 7~8割は輸入ボタンで、90年代のヨーロッパのものをメインに、14世紀ルネサンス時代のアンティーク…

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小高朋子

小高朋子

旅食ライター・カメラマン

1982年、神奈川県生まれ。アパレル業界、映像製作会社を経て、フリーランスに。持続可能なモノづくりの可能性を求めて各地を巡り、地域の食文化、工芸品、産業などを取材し、写真、映像も用いてその魅力を紹介している。現在、農業者向けのビジネススクール(オンラインアグリビジネススクール)にかかわり、各地の農業現場の取材を担当。旅と、おいしい食べものと日本酒が何よりも好き。