下流化ニッポンの処方箋 フォロー

「学校に行きたい」28歳女性介護士の風俗サバイバル

藤田孝典・NPO法人ほっとプラス理事
空から見た夜の東京・池袋
空から見た夜の東京・池袋

 前回の記事「“若者使い捨て”24歳保育士の明るくない未来」で、保育士や介護士の低賃金の厳しさと、風俗店で働いてなんとか収入を維持しようと工夫する状況を紹介しました。

 登場した27歳保育士は、専門学校を卒業して7年間、ずっと同じ給料のままでした。では、続けられなくなって辞めても、転身は簡単ではありません。そもそも職業訓練を受けたり、学校に入りなおしたりするお金がありません。そこで、風俗店で 働きながらお金をため、転身の機会をうかがっています。

 私たちのNPO「ほっとプラス」に相談に来た28歳の介護職女性も、同じ状況でした。家計や将来への計画を詳しく聞いたところ、現実的な判断のもと、周到な準備をしていました。

この記事は有料記事です。

残り1875文字(全文2182文字)

NPO法人ほっとプラス理事

1982年生まれ。NPO法人ほっとプラス理事。ソーシャルワーカーとして現場で生活困窮者支援をしながら、生活保護や貧困問題への対策を積極的に提言している。著書に「貧困クライシス 国民総『最底辺』社会」(毎日新聞出版)「下流老人 一億総老後崩壊の衝撃」「ひとりも殺させない」「貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち」など。