職場のトラブルどう防ぐ?

「長澤運輸事件」で考える定年後再雇用の賃金と働き方

井寄奈美・特定社会保険労務士
  • 文字
  • 印刷

 東京高裁で11月2日、長澤運輸事件(東京地裁2016年5月13日判決)の控訴審判決が言い渡されました。

 定年後再雇用されてトラック運転手を務める有期雇用契約の嘱託社員が、「定年前と同じ業務(正社員と同等)をしているのに、嘱託社員になったことで正社員と給料が違うのはおかしい」と、会社を訴えたものです。

 東京地裁は、嘱託社員と正社員の賃金格差が労働契約法20条に違反していると判断し、話題になりました。…

この記事は有料記事です。

残り1913文字(全文2114文字)

井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/