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トランプ政権は米国の自由貿易を本当に捨てるのか

西川賢・津田塾大学国際関係学科教授
トランプ次期米大統領
トランプ次期米大統領

 米大統領選挙でドナルド・トランプ氏が当選したことにより、共和党はかつての党是であった自由貿易と完全に決別してしまった感がある。これは今回の選挙で共和党に生じた一つの重要な変化ではないか。

 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)からの撤退を声高に主張するトランプ氏が大統領に就くことで、TPPの実現が見通せなくなった。

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津田塾大学国際関係学科教授

1975年生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業、同大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程修了。九州大学客員准教授、一橋大学客員准教授などを経て津田塾大学准教授。2016年10月から現職。著書に「ニューディール期民主党の変容」「分極化するアメリカとその起源」「ビル・クリントン」など。