週末シネマ

復活!日活ロマンポルノ5作品が描く現代のエロス

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園子温監督の『アンチポルノ』 2017年1月28日(土)公開/(C) 2016 日活
園子温監督の『アンチポルノ』 2017年1月28日(土)公開/(C) 2016 日活

 今ではおてんとう様の下で堂々と咲き誇る「ロマンポルノ」だが、もともとは映画界の日陰の花として芽を出した。

元のロマンポルノは撮影10日予算750万円で始まった

 1971年、映画大手5社の一つだった日活は、傾いた社業を立て直すべく、成人映画路線にかじを切った。60年代後半には映画界は斜陽化していたが、独立プロの低予算ピンク映画が製作本数の40%を占め、観客を集めていた。日活は撮影所の設備と人材を使い、「芸術的なポルノ作品」で売り出そうとしたのだ。

 製作費750万円、撮影日数は10日前後、音楽は既成曲、少人数のスタッフ編成、移動はマイクロバス1台……など、製作面ではギリギリまで切り詰めた。それでも独立プロと比べれば予算は倍、オールカラーとぜいたくだった。

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