ソニーの井深大氏(左)と盛田昭夫氏=1971年5月31日撮影
ソニーの井深大氏(左)と盛田昭夫氏=1971年5月31日撮影

政治・経済辻野晃一郎の「世界と闘え」

松下、ソニー、グーグルに見る経営の大義と世界観

辻野晃一郎 / アレックス株式会社代表取締役社長兼CEO

 先月、企業物や経営物を中心に手掛ける著名なノンフィクション作家の方とランチを共にする機会があったが、「最近の経営者にはつくづく大義がなくなった」と嘆いていた。その人は、「例えば松下幸之助は、『商人の使命はこの世から貧をなくすことである』と唱えたが、たかが民間の一企業が貧困撲滅を大義として商売をしていたこと自体がすごいことだ」と述べていた。

 また、リクルート出身でグーグルに転職して活躍した後、ベンチャー企業に移った知人と会った時も同じよう…

この記事は有料記事です。

残り2007文字(全文2228文字)

辻野晃一郎

辻野晃一郎

アレックス株式会社代表取締役社長兼CEO

1957年福岡県生まれ。84年、慶応義塾大学大学院工学研究科を修了し、ソニー入社。VAIOなどの事業責任者、カンパニープレジデントを歴任。2007年、グーグルに入社し、その後、グーグル日本法人代表取締役社長に就任。10年4月にグーグルを退社し、アレックス株式会社を創業。著書に「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」(新潮社)、「リーダーになる勇気」(日本実業出版社)、「『出る杭』は伸ばせ! なぜ日本からグーグルは生まれないのか?」(文芸春秋)などがある。