良い物をより高く売る経営

山形の田舎町で12万人集客三セク温泉の経営改革

中村智彦・神戸国際大学教授
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左から「まどか」の大塚直幸料理長、島貫順一支配人、黒澤宏子フロントチーフ=2016年11月22日、佐藤良一撮影
左から「まどか」の大塚直幸料理長、島貫順一支配人、黒澤宏子フロントチーフ=2016年11月22日、佐藤良一撮影

「まどか」再建の道のり(2)

 経営が苦しい公共宿泊施設は全国に数多くある。山形県の南部にある「川西町浴浴センターまどか」もそうした施設の一つだった。第三セクター運営のため赤字が累積し、町議会で経営存続に懸念の声が出るほどの施設だった。

 しかし、川西町の原田俊二町長(60)と町議会は、大規模改修を行った上で経営再建を目指すことを決めた。もともと観光施設も宿泊施設も少ない川西町にとって、「まどか」を失うと集客力低下に直結する、と判断したからだった。

 再建に向けて白羽の矢が立ったのが、地元製造企業の若松工業経営者で音楽家でもある片倉尚氏(63)だっ…

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中村智彦

神戸国際大学教授

1964年、東京都生まれ。88年、上智大学文学部卒業。96年、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。外資系航空会社、シンクタンクで勤務。大阪府立産業開発研究所、日本福祉大学経済学部助教授を経て、現職。専門は中小企業論と地域経済論。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトに数多く参画し、TBS系「坂上&指原のつぶれない店」にも出演。