経済プレミア・トピックス

朴大統領と特権階級に向かった韓国民の怒りと恨み

大澤文護・千葉科学大学教授
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朴大統領の風刺画を並べて抗議
朴大統領の風刺画を並べて抗議

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(64)が11月29日、「国会で決めた手続きに従い大統領職から退く」との談話を発表した。しかし、大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告(60)=11月20日、職権乱用の罪などで起訴=による「国政介入疑惑」をきっかけに始まった毎週末の「ろうそくデモ」で、国民が望んだ“新しい韓国”が生まれるかどうかは不透明だ。

 11月26日夜、極寒のソウルで繰り広げられたデモのニュース映像を見て、韓国市民は今後の政治状況によっては、また、ろうそくを手に街頭に出て行くのではないかと感じている。今回の一連のスキャンダルで明らかになったのは、朴政権への失望だけでなく、韓国を支配してきた社会システム全体を変えたいという国民の強い願いだからである。

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大澤文護

千葉科学大学教授

1957年東京生まれ。1980年毎日新聞社入社。1997~2002年ソウル特派員、04~08年マニラ支局長、09~11年ソウル支局長、11~13年毎日新聞東京本社編集編成局編集委員。2013年10月から現職。