
朝食付き4500円(税込み)~
1階のラウンジに足を踏み入れた途端に、ジャズトランペットのBGMが耳に流れ込んできた。
一瞬、あれ?と思い、そしてすぐに、なるほど、と感心した。
あれ?というのは、レセプションはどこに?と戸惑ったからだ。だがラウンジ全体を見回してすぐに、アイランド式(島状のしつらえ)のカウンターのパソコンの液晶画面の背に、「RECEPTION 受付」という表示があることに気がついた。
アイランド式レセプションは、カウンターによるスタッフ、ゲスト間の「線引き」をなくす。ゲストとスタッフの情報交流やちょっとした会話が生まれやすいようにという配慮からだろう。実際ほとんどのゲストがスタッフと、横に立っての会話を楽しんでいる。
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紀行作家、一級建築士
1959年、東京都生まれ。東京工業大学建築学科卒。400軒以上の名建築の宿を宿泊・取材。旅行記、小説、児童文学、写真集を発表している。現在も長編小説を雑誌「ダンスビュウ」に連載中。第10回JTB紀行文学大賞奨励賞受賞。主な著書に「匠たちの名旅館」など。近著に「モデルルームをじっくり見る人ほど『欠陥マンション』をつかみやすい」(小学館)。公式サイトでお勧めホテル、名建築の写真を多数公開中 http://www.naotoinaba.com (顔写真の撮影は寺崎誠三さん)
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