下流化ニッポンの処方箋

43歳「ギリギリ貧困女性」が抱える今と将来のリスク

藤田孝典・NPO法人ほっとプラス代表理事
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 埼玉県内の大手スーパーレジで働く陽子さん(43歳仮名)は、高校を卒業して以来ずっと非正規です。時給は800円台後半で、埼玉県内の特定(産業別)最低賃金849円(総合スーパー)を少し上回る程度。1日8時間勤務残業あり、月6日休みの勤務で、約15万~18万円の月収(額面)を得ています。

 埼玉で生まれ育ちました。高校生のころ、両親が祖父母の介護のため実家の青森県に戻り、以来1人暮らしです。両親も今は年金暮らしで、埼玉に戻ってくる可能性はありません。陽子さんも今後見知らぬ土地で親と暮らすつもりはありません。

 20代から30代にかけて、結婚したいと思っていろいろな男性とお付き合いをしましたが、どの人ともうま…

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藤田孝典

NPO法人ほっとプラス代表理事

1982年生まれ。NPO法人ほっとプラス代表理事、聖学院大学人間福祉学部客員准教授、反貧困ネットワーク埼玉代表。厚生労働省社会保障審議会特別部会委員。ソーシャルワーカーとして現場で生活困窮者支援をしながら、生活保護や貧困問題への対策を積極的に提言している。著書に「貧困クライシス 国民総『最底辺』社会」(毎日新聞出版)「下流老人 一億総老後崩壊の衝撃」「ひとりも殺させない」「貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち」など。