盛田隆二「いつの日も泉は湧いている」
排外主義と大衆迎合。自分と価値観を同じくする者の言い分だけを聞き、他は「偏向」と称して敵視する。そんな世界的潮流を痛感させられた2016年が暮れようとしている今、盛田隆二さんの小説「いつの日も泉は湧いている」を読んだ。
この世界を良くしたいという若さに触れて、心にやけどをした思いがする。「政治の季節」を生きる高校生たちの切実な日々の描写に、強い説得力があった。
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排外主義と大衆迎合。自分と価値観を同じくする者の言い分だけを聞き、他は「偏向」と称して敵視する。そんな世界的潮流を痛感させられた2016年が暮れようとしている今、盛田隆二さんの小説「いつの日も泉は湧いている」を読んだ。
この世界を良くしたいという若さに触れて、心にやけどをした思いがする。「政治の季節」を生きる高校生たちの切実な日々の描写に、強い説得力があった。
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