
携帯電話関連の支出が依然として家計を圧迫している。特に、スマホで大容量のデータ通信を利用する若者のいる世帯では、5GB程度では足りず、10GBや15GBといった上位プランの契約が必要となる。
筆者は、10GBを家族3人でシェアしている。これまで月平均5GBぐらいの利用だったので、10GBのプランで十分と思っていたところ、先月はまだ20日だというのに10GBに達し、128kbpsの通信速度制限を受け、月末までの10日間つらい生活を送ることになった。
128kbpsといえば、初期のiモード時代の速度である。しかしその「遅さ」を懐かしむ余裕もなく、ただイライラが募った。1GBを1000円で追加購入することもできたが、子どもへの教育上、不自由な生活を選択した。
この記事は有料記事です。
残り2094文字(全文2425文字)
投稿にはログインが必要です。
北俊一
野村総合研究所上席コンサルタント
1965年、横浜市生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修了。90年株式会社野村総合研究所入社。四半世紀にわたり、情報通信関連領域における調査・コンサルティング業務に従事。専門は、競争戦略、事業戦略、マーケティング戦略立案及び情報通信政策策定支援。総務省情報通信審議会専門委員。