くらし高齢化時代の相続税対策

親が認知症になる前に「家族信託」でやっておくこと

広田龍介 / 税理士

 東京都内にお住まいのHさん(65)は、5階建て賃貸併用マンションの最上階の部屋で、父親(98)と家族と一緒に暮らしている。マンションオーナーは父親だ。

 実は、築40年を過ぎたマンションにはエレベーターがついていない。外出する時も帰宅する時も、何十段もの階段を上り下りしないといけない。慣れた自宅とはいえ、最近少しうんざりしてきた。

 父親も休み休みながらも自力で階段を上り下りしていたが、昨年転んで腰を痛め、上り下りがかなりつらくな…

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広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。