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集客の“受け皿”が万全だった「君の名は。」成功の秘密

まつもとあつし・ジャーナリスト
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(C)2016「君の名は。」製作委員会
(C)2016「君の名は。」製作委員会

アニメ映画ブーム(1)

 今年はアニメ映画の当たり年です。8月公開の「君の名は。」は、「ハウルの動く城」を抜いて興行収入が200億円を突破し、邦画歴代2位となりました。他にも、11月公開の「この世界の片隅に」などが軒並み好調です。アニメ映画の代表格「ジブリ作品」を生み出す、スタジオジブリ出身の人材の活躍も光っています。

 一方で、「これらの作品がヒットする理由がわからない」という声もよく聞きます。通常、映画のヒットは、ドラマ、アニメ、小説、マンガなど原作人気がベースにあったり、監督や俳優、声優がよく知られていたりするケースが多いのですが、今年ヒットしたアニメ作品は、必ずしもそうではありませんでした。

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まつもとあつし

ジャーナリスト

ITベンチャー、出版社、広告代理店、映像会社などを経て、現職。ASCII.jp、ITmedia、ダ・ヴィンチなどに寄稿。著書に「知的生産の技術とセンス」(マイナビ/@mehoriとの共著)、「ソーシャルゲームのすごい仕組み」(アスキー新書)など。取材・執筆と並行して東京大学大学院博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。