経済プレミア・トピックス

「韓国のトランプ」って誰? 関心は次の大統領

大澤文護・千葉科学大学教授
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支持率急上昇の李在明・城南市長。「韓国のトランプ」の異名を持つ=米村耕一撮影
支持率急上昇の李在明・城南市長。「韓国のトランプ」の異名を持つ=米村耕一撮影

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(64)の弾劾追訴案が12月9日、国会で賛成234、反対56の予想外の大差によって可決された。弾劾手続きは憲法裁判所での罷免の是非の判断に入ったが、国民の関心は早くも大統領選と次期政権の政策に移った。

 弾劾決議では与党議員の半数近くが賛成に回り、政界再編の可能性も指摘される。そんな政治混迷の中、次期大統領候補の有力者として、過激な発言で「韓国のトランプ」と呼ばれる第1野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)・城南市長(51)が注目を集めている。

 韓国の民間調査機関リアルメーターによると、12月第1週時点で、大統領候補として有力視される人物の支持率は「共に民主党」前代表の文在寅(ムン・ジェイン)氏(23・5%)、国連事務総長の潘基文(バン・キムン)氏(18・2%)、李在明氏(16・6%)と3人が上位を占めている。特に、今夏まで1ケタ台だった李氏の支持率は急上昇中で最近1カ月は自己最高を更新し続けてきた。

 人気上昇の最大の理由は彼の過激な発言にある。「朴槿恵を与党や財閥の既得権者と一緒に歴史の墓場に送ってしまえ」「(朴大統領は)手錠をかけて拘置所に直行すべきだ」。李氏が、ろうそくデモの現場で、こうした発言を繰り返すたびに大きな拍手が起きた。

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大澤文護

千葉科学大学教授

1957年東京生まれ。1980年毎日新聞社入社。1997~2002年ソウル特派員、04~08年マニラ支局長、09~11年ソウル支局長、11~13年毎日新聞東京本社編集編成局編集委員。2013年10月から現職。