東京・豊洲から望む晴海の高層マンション群=東京都江東区で2014年
東京・豊洲から望む晴海の高層マンション群=東京都江東区で2014年

くらしマンション・住宅最前線

高級マンション高額化は超都心から23区全体へ

櫻井幸雄 / 住宅ジャーナリスト

 都心部で1戸10億円とか15億円の都心マンションが分譲されたことで、「不動産バブル再燃」の声が聞かれるようになった。

 確かに、一部高額化した物件価格だけをみると、昭和から平成にかけてのバブル経済期を連想しがちだ。

 しかし、現在の不動産市況を見ると、昭和から平成にかけてのバブルと異なる点がいくつもある。まず、金利水準が大きく異なる。30年ほど前のバブル期、住宅ローンの金利は5.5%から6.5%程度と高かった。それに対して、現在の住宅ローン金利は実質1%を切り、バブル期の10分の1程度だ。

 また、バブル当時、株価は4万円近くまで上がったが、今はその半分以下。バブル当時はインフレが続いてい…

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櫻井幸雄

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。