職場のトラブルどう防ぐ?

「友人の結婚式に出席する」は有休の理由になるか

井寄奈美・特定社会保険労務士
  • 文字
  • 印刷

 Aさんは、従業員数20人程度の小さな会社で働いていました。入社3年ですが、有給休暇を取得したことがありませんでした。他の社員も取得している様子はありません。ところが、高校時代からの親友から平日の結婚式に招待され、会社を休む必要が生じました。

 Aさんの会社では、社長の奥さんが事務全般を担当していました。そこで、Aさんは奥さんに「私の有休はどうなっているのでしょうか?」と聞いてみました。すると、「うちみたいな小さな会社には有休なんてない。その代わり、病気や葬式で休んでも給料を出している。それがうちの有休と考えて」という答えでした。

この記事は有料記事です。

残り2120文字(全文2387文字)

井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/