育児サバイバル

ブラック労働と同じか「孤独なワンオペ育児」

藤田結子・明治大商学部教授
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保育園の先生にバイバイする子供=関口純撮影
保育園の先生にバイバイする子供=関口純撮影

 今年9月に記事「高熱でも休めない“ワンオペ”育児ママの過酷な毎日」を書きました。その後、新聞やテレビのニュースもワンオペ育児を取り上げ始め、「私もワンオペ育児をしています」という声を聞くようになりました。多くの人がこの言葉に共感するのは、なぜでしょうか。

「ワンオペ育児」はメディアではなく親が発信

 「ワンオペ育児」の言葉は、ブラック企業の「ワンオペ」(「ワンオペレーション=1人作業」)が母親たちの家事育児などの労働とそっくりなことから、ネット上を中心に使われ始めました。

 調べたところ、「ワンオペ育児」の言葉が初めてツイッターに現れたのは、公開されている範囲では2014…

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藤田結子

明治大商学部教授

東京都生まれ。慶応義塾大を卒業後、大学院留学のためアメリカとイギリスに約10年間滞在。06年に英ロンドン大学で博士号を取得。11年から明治大学商学部准教授、16年10月から現職。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、消費、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。5歳の男の子を子育て中。