
IT大手DeNAが運営していた医療情報やファッションなどのサイトで記事内容の誤りや無断転用が多数発覚し、大問題となったが、これは氷山の一角に過ぎない。DeNAは問題のあるすべてのサイトを非公開にしたが、サイバーエージェント、リクルート、KDDIの子会社が運営するサイトなどでも同様の問題が発覚し、波紋は一気に広がった。
実際のところ、今回問題となったような情報を発信するネットメディアやまとめサイトは、乱立し続けている。ネット上にデマのようなものも含めて素性のわからない情報が氾濫する一方で、多くの人たちが多かれ少なかれそれらの情報に影響されている。名誉毀損(きそん)や営業妨害などの実害を受ける人たちも増加の一途だ。
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辻野晃一郎
アレックス株式会社代表取締役社長兼CEO
1957年福岡県生まれ。84年、慶応義塾大学大学院工学研究科を修了し、ソニー入社。VAIOなどの事業責任者、カンパニープレジデントを歴任。2007年、グーグルに入社し、その後、グーグル日本法人代表取締役社長に就任。10年4月にグーグルを退社し、アレックス株式会社を創業。著書に「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」(新潮社)、「リーダーになる勇気」(日本実業出版社)、「『出る杭』は伸ばせ! なぜ日本からグーグルは生まれないのか?」(文芸春秋)などがある。
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