社会・カルチャー街の文化漂う 秘蔵の宿

防衛省そばの“迎賓館” ホテルグランドヒル市ヶ谷

稲葉なおと / 紀行作家、一級建築士

6230円(税込み)~

 いい意味での意外性がこれほど何度も訪れた1泊も珍しかった。想定外の体験は、アートとイート、つまり芸術と飲食という二つの体験にまとめられる。

 JR、東京メトロ、都営新宿線が乗り入れる市ケ谷駅から徒歩3分。東館、西館、教会の3棟が並ぶ敷地面積は、8618平方メートル。1万3000平方メートルの東京ドームのグラウンド部分と比較すれば、その広さを想像できるだろう。

この記事は有料記事です。

残り1629文字(全文1820文字)

稲葉なおと

稲葉なおと

紀行作家、一級建築士

1959年、東京都生まれ。東京工業大学建築学科卒。400軒以上の名建築の宿を宿泊・取材。旅行記、小説、児童文学、写真集を発表している。現在も長編小説を雑誌「ダンスビュウ」に連載中。第10回JTB紀行文学大賞奨励賞受賞。主な著書に「匠たちの名旅館」など。近著に「モデルルームをじっくり見る人ほど『欠陥マンション』をつかみやすい」(小学館)。公式サイトでお勧めホテル、名建築の写真を多数公開中 http://www.naotoinaba.com (顔写真の撮影は寺崎誠三さん)