くらしマンション・住宅最前線

バブル期と価格が変わらない郊外新築マンション

櫻井幸雄 / 住宅ジャーナリスト

 2016年は、新築マンションの価格が上がった印象の年だった。

 都心部で1戸10億円とか15億円の超高級マンションが分譲され、準都心や近郊外では「70平方メートル7000万円」レベルの新築マンションが登場。「不動産バブル再燃」の声まで聞かれるようになった。

 しかし、である。「バブル期と同じ水準まで上がった」といっても、そのバブル期は今から30年近く前。30年の間にマンションが値上がりしただけとも考えられる。

 30年前、週刊誌は200円程度だった。大衆車と位置づけられる1200cc~1500ccの車は新車価…

この記事は有料記事です。

残り1494文字(全文1749文字)

櫻井幸雄

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。