日銀の黒田東彦総裁=2016年12月20日、梅村直承撮影
日銀の黒田東彦総裁=2016年12月20日、梅村直承撮影

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日銀が疑義「GDP統計の精度」に政府はどう答えるか

平野英治 / メットライフ生命副会長・元日銀理事

 国内総生産(GDP)統計の精度向上に向け、政府が重い腰を上げた。GDP統計に使われる基礎統計の見直しに向け、閣僚などで構成される「統計改革推進会議」を新設することになった。そのきっかけを作ったのが、日銀であることは、案外知られていない。

 日銀は、2016年7月、「税務データを用いた分配側GDPの試算」と題する論文を公表した。調査統計局の企画役ら2人が執筆したその論文で、14年度の実質GDPが2.4%のプラスとなると推計した。政府が発表した数値はマイナス0.9%であり、それと比較して3%以上の高い水準だ。衝撃的な指摘といっても過言ではない。

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平野英治

平野英治

メットライフ生命副会長・元日銀理事

1950年生まれ。73年、一橋大学経済学部を卒業後、日本銀行に入行。33年あまりの勤務で国際局長や国際関係担当理事を歴任した。金融政策、国際金融の専門家で、金融機関の監督にも手腕をふるった。2006年に日銀理事を退任後、トヨタ自動車グループのトヨタファイナンシャルサービス株式会社に転じ、14年6月まで副社長を務めた。同年9月、メットライフ生命保険日本法人の副会長に就任。経済同友会幹事としても活動している。

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