
マンション管理組合の総会で管理会社が説明を行う。終わると、参加者から大きな拍手が起きた。そんな光景、めったに見られるものではない。説明を行ったのは伊藤忠グループのマンション管理会社・伊藤忠アーバンコミュニティ。同社は2015年、「100年マンション研究会」を発足させ、築年数を重ねたマンションの今後を考える取り組みを始めた。
分譲マンションは分譲時に長期の修繕計画が立てられる。が、その計画が見据える先は30年程度というケースが多い。30年程度先まではメンテナンスを行い、住み続けられるようにしましょう……で、その先が見えにくい。
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櫻井幸雄
住宅ジャーナリスト
1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。