
業界団体のペットフード協会(東京都)が1月17日発表した飼育実態調査結果によると、2016年10月時点で国内飼育されている犬の数は前年比0.4%減の987万8000匹だった。一方、猫は同0.3%減の984万7000匹。3万1000匹の差で、今回も犬が首位を守った。
同協会はインターネットで調査を行い、5万件の回答をもとに全世帯数から推計した。15年10月は犬が991万7000匹、猫が987万4000匹と、差が4万3000匹まで縮まっていた。今回の調査で、犬は前年より3万9000匹減少したが、猫も2万7000匹減ったため、逆転には至らなかった。
調査は1978年に同協会とは別の組織が開始。94年から同協会が引き継いだ。当初は戸別訪問調査で推計していたが、03年からネットに変更した。調査開始から40年近くにわたり、国内飼育数は犬が猫を一貫して上回り続けてきた。
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駅義則
元時事通信記者
1965年、山口県生まれ。88年に時事通信社に入社。金融や電機・通信などの業界取材を担当した。2006年、米通信社ブルームバーグ・ニュースに移り、IT関連の記者・エディターなどを務めた。また、飼い主のいない猫の保護や不妊化にも携わっている。