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天引きで簡単にたまる資産形成の王者「財形貯蓄」

塚崎公義・久留米大学商学部教授
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 サラリーマン(公務員等を含む、以下同様)が、給与やボーナスから天引きで貯蓄ができ、利子や配当が原則非課税になる財形貯蓄という制度があります。正式名称は「勤労者財産形成貯蓄」です。

 財形貯蓄をしていると、一定の条件を満たせば住宅ローンを有利に借りることもできます。メリットが多いので、勤務先がこの制度を導入していれば、活用を前向きに検討したいものです。

 財形貯蓄には一般財形貯蓄、財形年金貯蓄、財形住宅貯蓄の3種類があります。一般財形貯蓄は、資金使途が自由で、「とりあえずお金をためておく」のに適しています。財形年金貯蓄は、老後資金の貯蓄を目的としています。財形住宅貯蓄は、住宅取得やリフォーム費用のための貯蓄です。

 一般財形貯蓄は、1年経過すれば自由に払い出しをすることができます。その意味では銀行の期日指定定期預金に似ています。金利は定期預金と同程度か、企業によっては通常の定期預金よりも高くなっています。

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塚崎公義

久留米大学商学部教授

1981年、東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関係の仕事に従事した後、2005年に銀行を退職して久留米大学へ。「退職金貧乏 定年後の『お金』の話」「老後破産しないためのお金の教科書」「増補改訂 よくわかる日本経済入門」「世界でいちばんやさしくて役立つ経済の教科書」「なんだ、そうなのか! 経済入門」など著書多数。