思いを伝える技術

人にものを頼むときに自分に「殿」をつけてはいけない

川井龍介・ジャーナリスト
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 今年も入学試験のシーズンとなりました。中高や大学などの国語の入試問題ではさまざまな著作物からその一部が使用されることがありますが、拙著もこれまで問題に使われたことが何度かありました。

 こうした場合、使われた後に著作権者に「使用させていただきました」といった報告が書面で送られてきます。入試問題は事前に内容が漏れたら大変なことになりますから、事後承諾が認められています。

 先日私のところに、ある大きな自治体の公立学校の入試にかかわる部署から封書が届きました。中を見ると、…

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川井龍介

ジャーナリスト

1980年慶応大学法学部卒。新聞記者などを経てフリーのジャーナリスト、ノンフィクションライター。実用的な文章技術を説いた「伝えるための教科書」(岩波ジュニア新書)をはじめ「大和コロニー~フロリダに『日本』を残した男たち」(旬報社)、「フリーランスで生きるということ」(ちくまプリマ―新書)を2015年に出版。このほか「ノーノー・ボーイ」(ジョン・オカダ著、旬報社)の翻訳をてがける。