ベストセラーを歩く

記者時代の司馬遼太郎が「新論語」で描いたロマンと現実

重里徹也・文芸評論家、聖徳大教授
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自宅書斎で執筆中の司馬遼太郎さん=1968年9月撮影
自宅書斎で執筆中の司馬遼太郎さん=1968年9月撮影

 すまじきものは宮仕え、とはよくいったものだ。できれば、組織に属さず自分の才覚一本で生きていきたい、そう考えるサラリーマンは少なくないだろう。

 しかし、世の中、そうは甘くない。起業家として成功したり、専門職で高収入を得たりできる人は限られている。となれば、できるだけ幸福な勤め人生活を送るしかない。そのためにはどうすればいいか。

 司馬遼太郎の「ビジネスエリートの新論語」(文春新書)は、古今の書籍から名言や格言を引用し、サラリー…

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重里徹也

文芸評論家、聖徳大教授

1957年、大阪市生まれ。大阪外国語大(現・大阪大外国語学部)ロシア語学科卒。82年、毎日新聞に入社。東京本社学芸部長、論説委員などを歴任。2015年春から聖徳大教授。著書に「文学館への旅」(毎日新聞社)、共著に「村上春樹で世界を読む」(祥伝社) などがある。