職場のトラブルどう防ぐ?

「お互いさまと思いやり」だけではママ社員は輝けない

井寄奈美・特定社会保険労務士
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 A子さん(30)は、半年前に今の会社に転職しました。希望していた経営コンサルティングの仕事に就けるとあって、意気揚々と入社したのですが、今では、同年代の先輩で入社5年目のママ社員B子さんの横暴ぶりにうんざりする毎日です。

B子さんの態度、やり方に不満をためる周囲の社員

 B子さんは普段から「少子化が問題の今、子供を産んだ女性は勝ち組」と言わんばかりの態度をとります。同年代の女性社員に「早くしないと子供を産めなくなるよ」などと言うのは日常茶飯事。合計特殊出生率が発表されたときは、朝礼の場で「私は出生率アップに貢献しています。国の今後を考えると女性は子供を最低1人は産まないと……」などと発言しました。

 仕事面では、小さな子供を持つために短時間勤務をしており、上司にかけあってトラブルの多い顧客の担当か…

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井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/