くらし高齢化時代の相続税対策

兄に背負わせた家業の借金清算を決意した次男の思い

広田龍介 / 税理士

 東京都港区にお住まいのAさん(85)は、3年前に妻を亡くし、現在は1人暮らし。子供はいない。

 Aさんは男ばかり3人兄弟の次男だ。長男の兄はすでに亡くなり、その一人息子であるおい(62)が家業を継いでいる。下の弟は80歳ながらまだまだ元気で、その子供たちも立派に成長した。

 奥さんの相続手続きもすべて終わり、Aさんはようやく気持ちの整理がついて落ち着いたところだ。そろそろ自分の相続のことを考えなくてはならない。そして、気になっているのは、おいとその家族のことだ。自分にもしものことがあれば、財産はおいと家族に相続させたいと思っている。

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広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。