
「女性が輝く時代」という言葉はすっかり定着しました。結婚した女性が積極的に外で働くことも当たり前になりました。ただ、既婚女性がフルタイムの社員として仕事を続けるためには、共働きで働く夫も家事と育児をする必要があります。
筆者も共働き夫婦でした。妻より早く帰宅すると、小さい子供がおなかをすかせて待っていました。夕食を作って子供に食べさせながら、風呂の掃除や洗濯を済ませます。土日も食料などの買い出しや子供の世話をしました。
家事を妻に任せられるときは一息つけるかといえば、そんなこともありません。妻も仕事で疲れているのですから、家事は大きな負担です。笑顔も少なく、愚痴が出たり八つ当たりされたりして、互いに疲弊することもありました。自分一人の時間はほとんど取れず、そうした日々が子供が社会人になるまでの20年ほど続きました。
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細川義洋
ITコンサルタント
1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。