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「高齢者は75歳以上」老年学会提言に百家争鳴

平野英治 / メットライフ生命副会長・元日銀理事

 日本老年学会は1月、「高齢者」の定義を、従来の65歳以上から75歳以上に変更することを提言した。これは、日本人の寿命が延び、60代半ばを過ぎても十分働ける人が多くなっていることを考慮したものだ。また同学会は、65~74歳の世代を「准高齢期」、90歳以上を「超高齢期」と区分することを提言している。

 この提言は、一見しただけでも、日本の高齢社会の統計景観を劇的に変化させる。人口に占める高齢者の割合が現在の約25%から約13%に縮小し、労働人口がおよそ1760万人増加するのだ。依存人口比率(高齢の退職者1人を支える現役世代の人数)は、現行制度では2.1人であるのが、約5.5人となる。

 もちろん、定義を変えたからといって、少子高齢化に伴う医療費や退職金支払額の高騰といった潜在する問題…

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平野英治

平野英治

メットライフ生命副会長・元日銀理事

1950年生まれ。73年、一橋大学経済学部を卒業後、日本銀行に入行。33年あまりの勤務で国際局長や国際関係担当理事を歴任した。金融政策、国際金融の専門家で、金融機関の監督にも手腕をふるった。2006年に日銀理事を退任後、トヨタ自動車グループのトヨタファイナンシャルサービス株式会社に転じ、14年6月まで副社長を務めた。同年9月、メットライフ生命保険日本法人の副会長に就任。経済同友会幹事としても活動している。

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