東芝解体の危機(8)
東芝が分社化する半導体メモリー事業への出資企業を選ぶ入札に、10社近くが名乗りーー。毎日新聞は2月8日の朝刊で、こうした記事を掲載した。東芝は入札の経過をいちいち公表しないため、メディアの報道が頼りになる。
毎日新聞は、入札した中に、ハードディスク駆動装置(HDD)大手の米ウエスタン・デジタルのほか、台湾の電子機器受託大手、鴻海(ホンハイ)精密工業の名前もあったと報じた。
鴻海は経営危機に陥ったシャープを16年に買収した。シャープの液晶事業を傘下に収め、東芝の半導体も提携し、相乗効果を狙っているとみられる。また、韓国半導体メーカーのSKハイニックスも入札したことを明らかにしている。こうしたアジア勢が台風の目になるのか、注目される。
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編集部
長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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