債務超過に転落(2)
東芝の社員にとって2017年2月14日は、暗黒のバレンタインデーとして記憶されるだろう。以前なら思ってもみなかった債務超過が発表され、稼ぎ頭の半導体メモリー事業は株式の半分以上を売却する方針が示された。それだけでなく、東芝がこの日予定していた決算発表を1カ月延期したことで混乱に拍車がかかり、株価が急落したのである。
東芝は14日正午に16年4~12月期決算の情報開示をし、午後4時には綱川智社長らが記者会見して内容を説明する予定だった。正午の情報開示は、東芝の企業サイトや東証のウェブサイトで閲覧できる手はずになっていた。
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編集部
長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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