ニッポン金融ウラの裏

上場廃止寸前東芝「東証2部降格?」報道のなぜ

浪川攻・金融ジャーナリスト
  • 文字
  • 印刷
「決算報告の延期」が決算会見当日になって発表され、東芝の広報担当者に状況を確認する報道陣=2017年2月14日、宮武祐希撮影
「決算報告の延期」が決算会見当日になって発表され、東芝の広報担当者に状況を確認する報道陣=2017年2月14日、宮武祐希撮影

 経営再建中の東芝問題によって、わが国の資本市場への信頼性が大きく揺らぎかねない事態となりつつある。すでに多くのメディアが報じたように、東芝は14日に予定していた2016年4~9月期決算発表の延期を突然、当日に発表した。しかも、東証1部から同2部への上場替えも取りざたされている。

 東芝にとって、今回の第3四半期決算はきわめて重要なイベントだった。しかし、監査法人との調整が難航したことなどから決算発表ができなかった。調整難航の原因は、米国原発子会社の減損処理額に関して、東芝による監査法人への説明に一貫性が乏しかったからだ。

 そうした中で、今回、軽視できないのは決算発表延期という株主にも重大な事実の公表のあり方である。延期…

この記事は有料記事です。

残り1381文字(全文1694文字)

   

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。