債務超過に転落(4)
東芝は2月14日に行った記者会見で、半導体メモリー事業の分社化後の株式売却について、大きな方針変更を表明した。それまでは「株式の2割未満を売却する」と言ってきたが、「過半数の売却を検討する」と発表したのだ。
東芝はすでに2月上旬に、株式の2割未満の売却を条件に入札を実施した。10社程度が入札した模様だが、金額的には東芝が期待した内容ではなかったとみられる。このため、売却する株式を思い切って増やし、債務超過から脱出するだけでなく、自己資本に厚みをもたせる方針に変更したようだ。
東芝が売却する半導体メモリー事業は、「NAND型フラッシュメモリー」が主力製品だ。スマホや携帯音楽プレーヤー、USBメモリーなどに使われている。製造拠点は三重県の四日市工場だ。
この記事は有料記事です。
残り2072文字(全文2411文字)
投稿にはログインが必要です。
編集部
長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
twitter 毎日新聞経済プレミア編集部@mainichibiz
facebook 毎日新聞経済プレミア編集部https://www.facebook.com/mainichibiz
注目コンテンツ