下流化ニッポンの処方箋

突然の失明や倒産や解雇の時には“手助け”が必要だ

藤田孝典・NPO法人ほっとプラス代表理事
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 溶接の仕事をしていて網膜の病気を患った男性(33)が、私たちのNPO法人ほっとプラスのシェアハウスで暮らしています。もうすぐ目が見えなくなります。

 熊本県出身の彼は23歳で上京し、関東各地の工場で溶接の仕事をしてきました。1年半ほど前、視界の周辺がぼやけて見えにくくなり、次第に視野が狭くなってきました。働けなくなり、仕事を辞めて今は生活保護を受給しています。

 ある弁護士の紹介でシェアハウスで暮らし始め、埼玉県内の障害者施設で白杖(はくじょう)訓練(白いつえ…

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藤田孝典

NPO法人ほっとプラス代表理事

1982年生まれ。NPO法人ほっとプラス代表理事、聖学院大学人間福祉学部客員准教授、反貧困ネットワーク埼玉代表。厚生労働省社会保障審議会特別部会委員。ソーシャルワーカーとして現場で生活困窮者支援をしながら、生活保護や貧困問題への対策を積極的に提言している。著書に「貧困クライシス 国民総『最底辺』社会」(毎日新聞出版)「下流老人 一億総老後崩壊の衝撃」「ひとりも殺させない」「貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち」など。