
生活保護を担当する神奈川県小田原市の職員が、受給者を威圧するような文言を入れたジャンパーなどを作製、着用していた問題は、多くの人に「受給者は危険だ」という誤解を与えました。
毎日新聞は2月4日付朝刊に、次の検証記事を掲載しています。
「市生活支援課によるとジャンパー作製は2007年、窓口で起きた切りつけ事件が契機となった。生活保護を受給していた男(当時61歳)が役所に現れた。アパートを追い出され連絡が取れなくなったため、市が支給を打ち切っていた。男は激高してケースワーカーにつえを振り上げ、止めに入った職員をカッターナイフで切りつけ、3人が軽傷を負った。事件後は『窓口に出るのが怖くなった』と訴える職員が多くなった」
「係長職の職員らが『小田原市民のために仕事をすると考えれば、モチベーションを高めざるを得ない』と考え、不正受給への強い姿勢を示す文言を入れたジャンパーを作製したようだという。以降約10年間、入庁して2年目の職員が、ジャンパー購入希望者を募るのが慣例だった」
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