
安倍晋三首相とトランプ米大統領は、初の首脳会談を終えた2月10日夕から2日間、米南部フロリダ州のパームビーチにあるトランプ氏の別荘でともに過ごし、著名人を招いた夕食会など最大限の「おもてなし」で親交を深めた。
「おもてなし」は、ホワイトハウス中庭から大統領専用ヘリコプター「マリーンワン」に搭乗するところから始まった。両首脳は大統領専用機「エアフォースワン」が待つワシントン郊外の空軍基地に向かう機中で記念撮影。トランプ氏はツイッターに両首脳がにこやかにほほ笑む画像を投稿した。
夕食会は別荘の中庭で開かれた。6人用の円卓に両首脳が並んで座る。円卓には、全米が沸いた5日のスーパーボウルで5度目の優勝を飾ったばかりのニューイングランド・ペイトリオッツのオーナーも同席した。米国では誰もが会いたい最もホットな人物を招くことで、首相夫妻をもてなした形だ。
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会川 晴之
毎日新聞北米総局特派員
1959年東京都生まれ、北海道大学法学部卒、87年毎日新聞入社。東京本社経済部、政治部、ウィーン支局、欧州総局長(ロンドン)、北米総局長(ワシントン)などを経て、2018年12月から現職。日米政府が進めたモンゴルへの核廃棄計画の特報で、11年度のボーン・上田記念国際記者賞を受賞。日本発の核拡散を描いた毎日新聞連載の「核回廊を歩く 日本編」で、16年の科学ジャーナリスト賞を受賞。著書に「核に魅入られた国家 知られざる拡散の実態」(毎日新聞出版)。