
再生医療の研究が新たな段階に入っている。市場化を見据えて民間企業の参入も加速しそうだ。週刊エコノミスト3月21日号の特集「再生医療 臨床ラッシュ」よりダイジェストで報告する。
脊髄損傷患者に細胞移植へ
人工培養した細胞や組織を使って失われた組織を修復・再生する「再生医療」の研究が、いま大きく前に進み始めている。
慶応義塾大学の岡野栄之教授と中村雅也教授らの研究チームが、脊髄(せきずい)を損傷した患者に、他人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った細胞を移植する計画について、学内の倫理委員会に申請したと報じられた。了承を受けた後、国への届け出を行う。
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